林原美術館 HAYASHIBARA
MUSEUM OF
ART

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2023/03/21

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林原美術館の登録有形文化財(建造物)について

このたび、林原美術館の建造物5件が、令和5年3月17日(金)に開催された国の文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て、文部化科学大臣に答申され、新たに登録有形文化財(建造物)へ登録されることが決定いたしました。

【名称】
林原美術館本館(はやしばらびじゅつかんほんかん)
林原美術館東蔵(            〃               ひがしぐら)
林原美術館中蔵(            〃               なかぐら)
林原美術館西蔵(            〃               にしぐら)
林原美術館長屋門(          〃               ながやもん)
 
【所在地】岡山市北区丸の内  5件

(1)所 在 地 岡山市北区丸の内
(2)所 有 者 株式会社林原
(3)概  要
岡山城二の丸跡に建つ美術館で、本館は、前川國男(まえかわくにお)設計の鉄筋コンクリート造で、昭和38(1963)年に建設された。中庭を中心に単位空間を連続した回遊性を重視する平面計画、外壁の焼過ぎ煉瓦等、意匠的・技術的にも後の前川作品に通じる建築である。東蔵、中蔵は明治前期、西蔵は明治14(1881)年に建設され、いずれも土蔵造二階建切妻造(きりづまづくり)本瓦葺で、外部は漆喰塗りとなっている。東蔵は、膨大な貴重資料を収蔵した旧池田家文庫として貴重な建物で、中蔵、西蔵とあわせて武家の蔵群としての街並みを形成する。長屋門は、江戸末期の建設で、土蔵造入母屋造(いりもやづくり)本瓦葺となっており、岡山藩池田家およびその分家である生坂藩池田家の遺構としても貴重である。3棟の蔵と長屋門は、明治42(1909)年頃に現在のルネスホールの向かい側付近にあった生坂向邸(いくさかむかいやしき)から、現在の場所に移築された。
(4)登録基準
一 国土の歴史的景観に寄与しているもの:東蔵、中蔵、西蔵、長屋門
二 造形の規範となっているもの:本館


詳しくは、岡山県ホームページ(文化財課)をご覧ください。