林原美術館 HAYASHIBARA
MUSEUM OF
ART

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2024/04/09

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林原美術館開館60周年の事業について

 昭和39年(1964)10月1日、岡山城二の丸・対面所跡に、岡山の実業家故林原一郎氏が収集した東洋の美術品・工芸品を元に「岡山美術館」として開館した林原美術館(代表理事:長瀬 玲二 館長:谷一 尚)は、本年(2024)で開館60周年を迎えました。その事業年度となる4月1日より、60周年を祝した企画を実施するとともに、各種の取り組みを開始します。
 
・4つの記念展の開催と周年イベントの実施
 今年度は、4つ全ての展覧会を「開館60周年記念展」と題して開催します。
 春は、能楽を愛した池田家伝来の能装束、能面等を、夏は、現存唯一の全巻揃った『平家物語絵巻』を二期に分けて、秋は、皆様方の投票で選ばれた名品を、冬は、当館所蔵品の柱となっている備前岡山藩主所用の品々を展示します。特に、秋の展観は「みんなで選ぶ、林原美術館名品総選挙」と題し、来館者をはじめ美術館関係者等にもWEBも活用して、広く投票を求めて展示品を選定する新たな試みです。
 合わせて企画イベントとして、開館記念日に当たる10月1日は無料入館日とし、昨年、登録有形文化財(建造物)となった本館(前川建築)と長屋門・蔵の移築をテーマにした記念講演会(10/6)を実施します。
 
・新作公募展の募集と東蔵のギャラリー改装の着手
 今年4月より、若手工芸作家を支援し伝統工芸の発展に寄与する新作公募展の作品募集の告知を開始します。この公募展は、「掌(たなごごろ)」と題し、「両の手で愛でる掌のアート」をコンセプトに作品を公募し(R7年8月受付)、選考して(R7年10月審査)、表彰・展示(R8年2月)するものです。今回は、「漆」がテーマですが、今後トリエンナーレとして金工、陶芸など、工芸の各分野を対象にしていきます。
 そして、この公募展の展示をはじめ、広く美術作家の方々にご利用いただけるギャラリーとして、敷地内にある東蔵を約2年後の完成を目指し、改装計画をスタートしました。改装後は「ナガセヴィータギャラリー」の名称で、多くの方々の作品発表の場とすると共に、音楽会、講演会などの貸ホールとしてもご利用いただく予定です。
 
・新規の館マークの制定
 開館60周年を機に、美術館のマークを長屋門をモチーフとした親しみやすいデザインに4月1日より変更しました。さらに、今年度は、開館60周年を告知する備前岡山藩の泊蝶紋をアレンジして制作した記念マークも使用して参ります。


※詳細は、「館NEWS」「総選挙のお知らせ」をご覧ください。